2010年5月19日水曜日

住宅の断熱効果

5月に入っても しばらく寒い日が 続いていましたが

ようやく 温かくなってきました。

ユニクロのヒートテックをはじめ 各メーカーから出された

あったか下着を 愛用していた方も 多いのではありませんか?

この 保温効果の高い あったか下着は

住宅に置き換えると 断熱に似ています。

これからの時期には あったか下着は 必要なくなりますが

住宅の場合 そういうわけには いきません。


ユニクロのヒートテックに代表される あったか下着の仕組みは

繊維と繊維の間に 空気の層があり 発生した熱を

外に逃がさない効果があります。

これにより外気より高い温度である体温を逃がさず

外の冷気を侵入させないため 体温が温存され

温かさを維持でいるのです。


これを住宅に置き換えてみると 気温が低い冬場に

暖房で温めた 室内の熱が 放出するのを防ぎ

冷たい外気の侵入を 防ぐ断熱の効果と同等と言えます。

外壁に入れる断熱材や 二重ガラスの空気層が

まさに あったか下着と 近いイメージになります。


外気温が高くなった場合、 人間ならば体温を下げるために

熱を放出しようとします。 しかしあったか下着を着ていると

体温が逃げなくなるため より厚く感じてしまいます。

そのため 温かい季節には必要なくなるのです。


住宅はあったか下着と違い

夏場にもこの断熱が 役に立ちます。

住宅は人間の体温と違い 暑い時には 室内の温度を

外気より低くすることができます。冷房で下げた室内の

温度を逃がさず  外気の熱が室内に侵入するのを防ぐことは

夏の室内環境を快適に保ちつつ 冷房に使うエネルギーを

抑えられるというわけです。


このように 住まいにおける断熱は 冬場だけ活躍する

あったか下着とは異なり 一年中季節を問わず

効果を発揮するのです。

したがって住宅は あったか下着を 脱ぐ必要はないのです。